好きな音楽を教えてください

日常生活でよく耳にする会話の中に

「どんな音楽を聴くのか」

というものがありますね。人がどういう音楽を聴くかによってその人のある程度の雰囲気といいますか、人間性が垣間見えたりする瞬間も少なくないとは思います。最近は色々なバンド、バンド以外のアーティストの楽曲を沢山耳にする私ですが、その世界の深層に入れば入るほど1つの大きな壁にぶち当たってしまいます。

「何故、売れていないんだ?」

一見、めちゃめちゃいい楽曲を作っていて、いいライブという評判があるのに世間ではあまり評価されていない。どうしてだろう。勿体無いと思うわけです。
今回は音楽と一括りにしても多種多様なジャンルが存在して一概に総括して語れる話ではないと思いバンドに限って話させてください。

バンドが売れているかどうか。
そんなものは例えば簡単に言うとTwitterのフォロワー数であったり、MVの再生回数がモノを言うのですが、実際、TwitterのRTは普段音楽に傾倒している人間同士のフォローフォロワーの関係の上で新しいバンドを見つけ出せるのであってあの時ロックバンドを鼻で笑っていたようなD君のTwitterのタイムラインにはまぁ流れてこないですな。MVも「あなたへのおすすめ」という新しい音楽を探している人にとっては素晴らしい機能も搭載されていますが、普段からYoutuberしか見ていないEちゃんの「あなたへのおすすめ」欄には炎上寸前で少しバズったYoutuberの動画が羅列されているのみでアーティストのMVなど流れても来ません。そしてもし流れて来ても大抵再生を押しません。

そして周囲の人に
最近何を聴くのか?

と問えば帰ってくる答えは

ワ◯オク
ラ◯ド
ワ◯マ

etc.....

数えればキリがないが圧倒的に名の知れたバンドしか返ってこない。そもそもバンドは聞かずJPOP.KPOPしか聞いたことがないと言った人もいる。そりゃあそうだ。と思う。邦ロックバンドがメディア露出を増やし始めたのはごく最近の流れであり自称古参バンドファンにとってはその流れを良く思わない人もいた。脱線したが、結果TVで流れるのは某国民的アイドルかドカタ系ダンスグループないしtheJPOPと言ったような言わずと知れたアーティストのみだったからだ。そうすると普段音楽に触れる機会がTVしかなければそうなるのは当たり前だと思う。
そしてそういったアーティストの音楽を聴いていると言っている人が何で聴いているかというと音楽ストリーミングサービスならまだしも音楽の違法ダウンロードができるアプリを何の迷いもなく使い、いい曲だなと思えばその楽曲を取り込みフリーライダーとしていい音楽としての恩恵のみを手にしてライブには行ったことがないし、行くつもりがないという。

いや、どういうこと?

となってしまう。そりゃあバンドは売れないわ。ライブに来ない。CDも買わない。グッズも買わない。アーティストは慈善行為で音楽を作ってる訳でもNPO団体に所属しているわけでもないのだからこんな状況で新進気鋭のアーティストたちは食べていけないし、まず売れるというボーダーが日本中で知れ渡るくらいの認知度にならなければ音楽のみで生計を立てていく事はまず無理な話だろう。そういう人に限って趣味は音楽を聴くことですと言ったりする。ふざけるな。と私は言いたい。ならばお金を落として欲しい。そうしなければ自分の好きなアーティストを自分で殺していることになる。

話は少し飛ぶが、
最近は「コト消費」と言ってモノを所有したりすることにお金を使うのではなく旅や食事、アーティストのライブなどその時々にしかできない体験にお金を投じると言った事が主流というか、最近の若者に多い傾向がある。しかし実際バンドのライブハウスのライブなんかだと2000〜5000円にドリンク代があり、学生にとっては中々の出費である。その上でかなりの金額を出してまで見たいと思わせるようなライブをするバンドも沢山いるとは思うが、楽曲も知らない無名のバンドを見に行こうとする人は多分ほぼいないのでなんだかんだ言ってそのバンドが持つ名前の大きさはかなり重要である。名前が知れていれば行こうと思うし、MVを見ていい曲だと思えば見に行こうかなと思うはず。

その名前は結局TwitterなどのSNSやYoutube、マスメディア、口コミなどで知ってもらわなければ意味がない。そういう人には響かないのだ。
例えば、某音楽番組において有名な3ピースバンドが登場し、今キテるアーティストを紹介しそのMVが音楽番組で流れると一気に有名になり(もちろんそれだけが有名になった要因ではないのは百も承知ではあるが)素晴らしい活躍をしているバンドもあるために、売れるためにはある種パトロンのような存在も軽視出来ないと思う。
今は「俺たちはライブで有名になりてぇんだ!」と言ってライブ活動だけに力を入れて有名になろうと思えばめちゃめちゃ才能があるか、どんなに歳月をかけてもいいと思えるかどちらかである。そして前者はまずあれば苦労しないし、後者は中々のドMである。

だから先ほど述べたようなものを使ってまずは自分達の作品を評価してもらう事も必要で、そこで評価されないのであればそこに売れない理由があるのだと思う。偉そうだが本当にそう思うのです。
本当に素晴らしい曲を作っていいライブをしていればそうやって多くの人に評価された時きっと'良い'と評価され売れるのだと思う。



しかし冒頭に申したように聴き手の態度も重要であって、ただ人気の風潮に沿って前述のようなバンドを聴いていればいいと思っている(一応言っておきますが、バカにしてはいないし素晴らしいアーティストだと思います)ミーハーの方々は自分から新しい音楽を探そうとはせず街で流れてくる音楽を受け身として受け取って評価なさるので、そう言った方々と、最近の音楽に飽きて来ちゃったけど何聴いていいかわからないという人達にできる限りいい音楽に早く出会って欲しいという思いからこの記事を書いていますので良ければ今までの記事と合わせてこのブログを見ていただければなと思うのです。

話は少し飛びましたが、聴き手の態度としてミーハーである事はとても大事だと思います。ミーハーと言えば聞こえは悪いですし先ほども嫌味っぽく書きましたが要は一度波に乗ったアーティストの起爆剤となりうる可能性を秘めているのです。人が聴いているから聴いてみようと思う。この姿勢が本当に素晴らしい事ですよね。そしていい音楽に出会う。その数が増えて少しでも生の音を体験しに来てくれる方が増えればいいな。大きな舞台に立ててアーティストって夢があるなと思えます。最初は自分も含めミーハーであるべきだと思います。そこから今の早耳の方達はどんな音楽を聴いているのだろうと気になりまた新しい扉を開いていくのだと思います。そしていずれ自分自身が早耳になり、いいアーティストと新しい音楽を欲しがっている聴き手をつなげて欲しいなと思います。

長々と書いてしまいましたが言いたい事は

音楽好きならアーティストにお金を落として。
是非いいなと思ったらライブに足を運んで欲しい。
最近の流行に敏感であって欲しい。

という事でございます。
音楽を好きと言っているのにある特定の楽曲だけを聴いている人もまた、いつかの記事で書いたように自分が決めた枠組みの中で音楽を選んでいるのでそれはとてももったいないです。私も小学校の時に出会ったバンドが全てだと思っていたのに気付けば最近出会ったバンドに心打たれて一番好きなバンドになっていますので是非少しでも新しいものに触れて見たいなと思った方は色々探して見て欲しいです。今では音楽が人の生活の中にありふれ過ぎていて何が良いものなのか判断仕切れないところも否定できないですが、このブログがそれの一助となればそれほど幸福な事はないです。


久々に長々と書いてしまいましたが
最後までお読み頂きありがとうございました


では!!!

ゆうのごみばこ

映像Directer/写真/個人制作

0コメント

  • 1000 / 1000